キャンプ初心者のための失敗しないテント選びのポイント
こんにちは。快適なキャンプが大好きな大福です。
キャンプを十分に楽しむためにテントは必須のアイテムです。(車中泊スタイルを除いて)
しかし、テントは大きさやサイズも様々で、キャンプ初心者の方々はどのテントを選んで良いか悩むことがあるでしょう。
そこで、この記事ではキャンプ初心者向けにテントの種類と選び方について詳しく解説します。
テントの種類を理解しよう
キャンプにおいてテントは、安心して休むための居住空間です。
そんなテント選びはキャンプの楽しさに大きな影響を与えます。
好きな形のテントを選ぶことはキャンプの楽しさを増す要素の一つです。
ですが、テントの種類や特性を理解することは、キャンプをより快適に楽しむためには欠かせないステップです。
まずはテントの主な種類とメリット・デメリットを解説します。
ドームテント
出典:Amazon
ドーム型のテントは、初心者からベテランキャンパーまで幅広く使用されている人気のテントです。
その名の通り半球状の形が特徴で、テント内の空間が広くて居住性に優れています。
設営方法は2本のポールを交差させて立ち上げる形のものが多く、キャンプ初心者でも比較的簡単に設営できます。
また収納状態も比較的コンパクトになります。
デメリットとして、天井の高さに限りがあるのでテント内での移動時には腰を曲げる必要があります。
またテント外で過ごす際は、日差しを遮るためにタープが別で必要になります。
メリット |
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・テント内の空間が広くて居住性に優れる ・設営が比較的容易 ・コンパクトに収納できる |
デメリット |
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・テント内の移動時には腰を曲げる必要がある ・日差しを遮るためにタープが別で必要 |
2ルームテント
出典:Amazon
2ルームテントは、ドームテントに前室が組み合わさった形をしています。
この形状により、寝室スペースとリビングスペースをテント設営のみで確保できるため、別途タープの設営が不要という利点があります。
室内は広く、居住性にも優れています。
2ルームテントのデメリットは、ドームテントに比べて重量があります。
テントの設営もポールが増えるので、ドームテントよりも難しくて時間がかかります。
メリット |
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・テント内でリビングと居室を確保できる ・別途タープの設営が不要 |
デメリット |
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・ドームテントよりも重量がある ・設営に時間がかかる |
ワンポールテント
出典:Amazon
ワンポールテントは中央のポール1本でテントを支える構造のテントです。
設営が容易でデザインがオシャレなものが多く、近年は人気が高まっています。
しかし、中央にポールがあるため室内のレイアウトの自由度は低めです。
円錐状の形のため、テント内の端に行くほど天井が低くなりデッドスペースが多くなります。
メリット |
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・設営が容易 ・デザインがオシャレ |
デメリット |
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・室内レイアウトの自由度が低い ・室内のデッドスペースが多い |
パップテント
出典:Amazon
パップテントは、様々な国の軍隊で使用されていたテントの1種です。
その軍用らしい無骨でシンプルなデザインがカッコよくて魅力的なテントで、構造はシンプルかつコンパクトで設営アレンジも豊富です。
しかし、ほとんどのパップテントにはインナーがないため、地面からの湿気や冷気に対処する必要があります。
また、基本的にソロキャンプ用のテントです。
メリット |
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・シンプルでコンパクト ・無骨なデザインがカッコイイ |
デメリット |
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・インナーが無いので湿気・冷気対策が必要 ・基本的にソロ用 |
ワンタッチテント
出典:Amazon
ワンタッチテントは骨組みとなるポールとテント本体が一体となったテントです。
設営はとても簡単で、折りたたみ傘のようにワンタッチで行えます。
価格も一般的なテントと比べて安く、パーツが少ないため軽量です。
また、テントの素材が薄いので通気性が良いのも特徴です。
しかし、ワンタッチテントは少ないパーツで構成されているため壊れやすいというデメリットがあります。
素材が薄いので耐水圧が低く雨に弱いため、宿泊用のテントとしては不向きなものが多いです。
メリット |
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・設営がワンタッチで簡単 ・価格が安く、軽量 ・通気性が良い |
デメリット |
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・壊れやすい ・雨に弱い ・通気性が良いので冬は寒い |
ロッジテント
出典:Amazon
ロッジテントとは山小屋のような形をしたテントです。
もともとは70年代に主流だったテントですが、レトロでおしゃれな外見で再び人気が上がっているテントです。
設営が比較的簡単な上、天井が高くて居住空間が広いのが大きなメリットです。
デメリットはサイズが大きくて重いことと、価格が高いことです。
メリット |
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・レトロでオシャレな外観 ・比較的簡単な設営 ・天井が高くて居住空間が広い |
デメリット |
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・サイズが大きくて重い ・価格が高い |
テントの素材による違いを知ろう
テントの生地素材は意外と種類が多く、テント内の快適さなどが変わってきます。
ここでは各素材の特徴を解説します。
ポリエステル
ポリエステルは最も一般的に使用されているテント素材で、軽量で価格も手ごろです。
雨や結露で濡れても、生地が水を弾いて乾くのも早いため撤収が簡単なのもメリットです。
しかしポリエステルは火に弱いため、テントのそばで焚き火をする場合は注意が必要です。
ナイロン
ナイロンは山岳用テントやテントのインナー部分に使用されている素材で、ポリエステルより軽量で柔軟性があります。
デメリットはポリエステル以上に火に弱く、他の素材に比べて価格が高いことです。
コットン
コットンは自然な色合いが魅力の素材で、通気性や吸湿性に優れています。
また熱に強いため、少し火の粉が飛んでも穴が空きにくいのが特徴です。
ただし水を含みやすく、濡れた後はしっかりと乾かさないとカビが発生する可能性があります。
ポリコットン
ポリコットンはポリエステルとコットンの混紡素材です。
コットンのメリットを持ちつつ水分の含みやすさや乾きにくさを解消し、厚めの素材で遮光性も高くなっています。
デメリットはポリエステルよりも重量が上がってしまう点があります。
しかしその優れた特性から、近年は使用されているテントが増えています。
実際にテントを選ぶ際に注意すべきポイント
使用人数
まずは一緒にキャンプをする人数でテントを選びましょう。
ただし商品仕様に書いてある定員の表記は、大人が横になってギリギリ寝られる人数となっています。
テント内の居住性はとても大事な要素で、中でぎゅうぎゅう詰めになってしまうと落ち着いて寝ることができません。
そこに荷物が加わると、寝ることすら苦労するでしょう。
テントを選ぶ際は、使用する人数よりもワンサイズ大きい物を選ぶと快適に過ごすことができます。
テント内の広さをイメージしやすいように、畳での広さと比較したので参考にしてみてください。
定員表記 | 畳での広さ |
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1〜2人用 | 約2畳 |
2〜3人用 | 約3畳 |
3〜4人用 | 約4.5畳 |
4〜6人用 | 約6畳 |
6〜8人用 | 約8畳 |
耐水圧
テントを選ぶ際に必ずチェックしたいポイントに「耐水圧」があります。
「耐水圧」とはテントがどのくらい水に強いかの指標です。
傘の耐水圧が200mm〜500mm程度と言われていますが、テントの耐水圧の判断基準は「1,500mm〜2,000mm」です。
しかし2,000mm以上だと雨をしっかりと防ぐことができますが、テント内の結露や湿気が気になるかもしれません。
豪雨の中でキャンプをするのは危険も伴いますので、耐水圧は1,500mm以上あれば問題ないと覚えておきましょう。
ただし、コットンテントとポリコットンテントの耐水圧は「350mm」程度と記載数値が低くなっています。
耐水圧の記載数値は低いのですが、コットンは湿気や水を含むと膨張して空気を通さなくなり、防水性が高くなります。
濡れた際にテントの内側を触るとしっとりと濡れているのがわかりますが、豪雨でない限りは雨漏りすることはありません。
設営のしやすさ
キャンプの楽しみは人それぞれですが、自然の中でゆったりとした時間を過ごすという事を重視している方も多いと思います。
テントの設営方法が複雑で時間が掛かってしまうと、その時間が少なくなってしまいます。
キャンプ場によってはチェックインが14時というキャンプ場もあるため、設営に手間取るとあっという間に真っ暗ということも十分考えられます。
特にキャンプ初心者の方は、ドームテントやワンポールテントなどの設営が簡単なテントを選ぶようにしましょう。
見た目&価格
色々と選び方を解説しましたが、最後はやっぱり見た目と価格です。
好みの外観のテントはそれだけでキャンプ中のテンションを上げてくれますし、予算以上のテントを購入する必要は全くないからです。
予算の許す範囲で上記の選び方を踏まえつつ、好みの外観のテントを購入するのが最も満足度が高いでしょう。
まとめ
キャンプ初心者の方向けにテントの選び方について解説しました。
最後にこの記事の内容をまとめました。
- ドームテント:代表的なテント。設営が簡単
- 2ルームテント:ドームテントに全室が付いたもの
- ワンポールテント:設営が簡単で見た目もオシャレ
- パップテント:軍幕。中・上級者向け
- ワンタッチテント:設営は最も簡単だが、宿泊用としては不向き
- ポリエステル:代表的な素材。価格が手頃だが熱に弱い
- ナイロン:軽量だが熱に弱く、価格も高め
- コットン:熱に強いが雨に弱い
- ポリコットン(オススメ):ポリエステルとコットンのメリットを兼ね備えた混紡素材
- 使用人数:表記の使用人数+1人で選ぶと快適に過ごしやすい
- 耐水圧:1500mm以上が1つの基準
- 設営のしやすさ:設営に時間がかかるとキャンプを楽しむ時間が減る
- 見た目&価格:最後は自分の心に正直に(笑)
この記事がみなさまのテント選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。